米国駐在や留学前に必読!「アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書」

今回は、「アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書」という本を紹介したいと思います。

本書は、私が米国に留学する前に、英語の予備校の先生が紹介してくれた本です。米国の基本的な歴史を効率よく学ぶことができ、かつ英語も学習できる書籍です。

私は、留学前に2回、留学中(ピッツバーグ)で1回、ボストン赴任中に1回の計4回読み、その時々で目に留まる部分が異なりました。米国への留学・赴任・移住等を控えている方には特にオススメしたい一冊ですし、既に米国にいる方でも楽しく読めると思います。

アメリカの歴史においてボストンが舞台となった出来事は多いため、これからボストンにいらっしゃる方や既にお住まいの方には特に楽しんでいただけると思います。

米国の歴史を学ぶ

本書は、初期の探検から植民地時代、独立戦争から現代まで、アメリカの歴史を広範にカバーしています。特にボストンが舞台となった出来事、例えばボストンが植民地最大の街となるまでの過程やアメリカ独立戦争の転機となったボストン茶会事件についてなど、これらの節目を明確に解説しています。ボストンの街角を歩く度に、その場所がいかに歴史的に重要であるかを実感できると思います。

豊富なイラスト、写真、そして地図が含まれており、子供たちは歴史的な出来事や人物を視覚的に理解できます。また、各章は具体的な人々や出来事を中心に据え、それらがアメリカ社会に与えた影響と意義を考えさせられます。

それだけでなく、親や教育者にとっても理想的なリソースだと思います。子供たちが学んでいる内容を理解し、彼らの学習を補完するための情報や視点を提供してくれます。

詳細はこちらでご覧いただけます(「アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書」のAmazonリンク)。

英語を学習する

当時、本書を英語の予備校の先生が私に勧めてくれたのは、英語学習の教材としても有用なためです。本書は、6冊の小学生用教科書からアメリカ史の部分を抜粋して纏められているため、平易な英文で書かれています。以下のように左ページに英語、右ページに日本語での対訳という形で書かれています。シンプルにアメリカ史を知りたい方であれば、日本語訳の部分だけ読む形でも良いと思います。

また、アメリカ史における、大きな出来事や微妙な問題に関しては、細心の注意が払われている表現であるため、アメリカ史の重要な用語を英語でどう表現するか知ることもできます。

ボストン関連部分の一部抜粋

最後に、ボストンに関連する部分を一部紹介しようと思います。

  • ボストンの南部にあるプリマス(Plymouth)はイギリス第2の植民地。1620年に、イギリス内で罰を受けることなしに信仰を貫くことができなかった「ピルグリム・ファーザーズ」がメイフラワー号により到着。(イギリス第1の植民地はジェームズタウン(1607年に到着)。)
  • 同様にイギリスで罰を受けていた清教徒の集団も、1630年に「マサチューセッツ州植民地」と呼ばれるエリアに到着
  • その後も多くの清教徒がニューイングランドエリアに移住しコミュニティが繁栄。ボストンが植民地最大の街となる。
  • 1636年、清教徒たちが、聖職者をめざす若者が学べるようにと、米国で最初の大学、ハーバード大学を設立。
ハーバード大学
  • 小さな共同体の中で営まれる植民地での生活は、過酷な大自然とインディアンとの戦争により時に不安や緊張に包まれ、ボストン北部にあるセイラム(Salem)では極度の不安や緊張から発作を起こす人が次々と現れた。それが魔女の仕業であるということになり、「セイラム魔女裁判」により魔女と認定された200人以上が投獄された。この集団ヒステリー状態が沈静するまで、合計19名の男女と1匹の犬が死刑となった。
  • 1773年にアメリカ植民地人がイギリス本国に対する茶法(イギリスがアメリカ植民地へのの直送と独占専売権を、東インド会社に与えた法令)に対する抗議として、停泊中の船舶から積荷の茶箱を大量放棄。「ボストン茶会事件」と呼ばれ、アメリカ独立戦争の転機になった出来事とされている。
ボストンティーパーティミュージアム(歴史を学べ、茶箱を海へ投げる体験ができる)
ボストンティーパーティミュージアム(ミュージアム内カフェ)

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まとめ

米国駐在や留学前に必読!「アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書」

  • 「アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書」は米国への留学・赴任・移住を控えている方や既に米国にお住まいの方にオススメの一冊。
  • アメリカ史の初期の探検から植民地時代、独立戦争から現代まで、アメリカの歴史を広範にカバー。
  • 特にボストンが舞台となった出来事、例えばボストンが植民地最大の街となるまでの過程やアメリカ独立戦争の転機となったボストン茶会事件などの解説もある。
  • 平易な英語で書かれており、日本語の対訳付きであるため、英語学習としても有用。

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投稿者プロフィール

Take
1988年生まれ。神奈川県出身。2011年に慶應義塾大学理工学部を卒業し不動産デベロッパーに入社。2017年より米国ピッツバーグ大学に留学。2019年にBeta Gamma Sigma (優秀な成績を収めた卒業生に送られる称号)で卒業しMBA取得。2019年以降米国不動産業に従事し、2021年以降ボストンを拠点にオフィスや賃貸住宅のアセットマネジメント業務に従事。